肘
肘の痛み変形性肘関節症・テニス肘・ 上腕骨外上果炎・肘部管症候群
仕事やスポーツにより、手首を動かす筋肉の肘への付着部に繰り返し加わるストレスによって、損傷や微小断裂が起こるための疼痛。いわゆる、"使い過ぎ(Over use)"です。
治療方法 治療は、局所の安静、前腕ストレッチング、理学療法、テニス肘用サポーター、消炎鎮痛薬の内服や外用などを組み合わせて行います。ステロイドホルモンの局所注射をすることもあります。
手足の痛みやしびれ、手指の細かな運動がしずづらい、箸が使いにくい、ボタンのとめはずしが難しいなどの症状が出現します。
頸椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の線維輪に亀裂が入り、そのなかの髄核が飛び出して神経(脊髄(せきずい)や神経根)を圧迫し、さまざまな神経症状が現れます。椎間板ヘルニアによって神経が圧迫されると、手足の痛みやしびれなどのさまざまな症状が出てきます。
神経が脊髄で圧迫を受けているのか、神経根で圧迫を受けているのかによって現れる症状は異なります。脊髄が圧迫されると、手のしびれが現れます。手指の細かな運動もしづらく、箸が使いにくくなり、衣服のボタン、首まわりのボタンのとめはずしが難しくなります。
脚がこわばって歩きにくくなる、いわゆる「痙性歩行」が現れます。 神経根が圧迫されると、主に後頸部から肩、手指にかけての疼痛が現れます。この疼痛は、上を向くと強まるのが特徴です。
治療方法 神経根の圧迫では、急性期に適切な保存治療を行えば手術になることは少なく、 約3カ月の保存治療で痛みは軽快します。保存治療では、まず頸部の安静のために頸椎カラーを装用します。薬物療法では、非ステロイド性消炎鎮痛薬などが投与されます。頸椎牽引や温熱療法も行われます。神経ブロックを行うこともあります。
鎖骨(さこつ)周辺で腕神経叢(わんしんけいそう)という腕や手指に行く末梢神経の束が、腕や手指に行く鎖骨下動脈や鎖骨下静脈という血管とともに圧迫されて起こる病気です。首や肩・腕を特定の位置にもっていくと、腕や手指にしびれやだるさ、痛みなどが現れます。 首が長く、なで肩の女性に多く、20代にピークがあります。
治療方法 症状を悪化させる動作を禁止し、消炎鎮痛薬を内服し、運動療法を指導します。
肘の内側の上腕骨内上顆の後ろに、骨と靭帯で形成された肘部管というトンネルがあります。ここを尺骨神経が通ります。トンネル内は狭くゆとりがないため、慢性的な圧迫や引き延ばしが加わると容易に神経麻痺が発生します。麻痺の進行により症状が異なります。
初期は小指と薬指の小指側にしびれ感が生じます。麻痺が進行するにつれて手の筋肉がやせてきたり、小指と薬指がまっすぐに伸びない鉤爪(かぎづめ)変型(あるいは鷲手変形)が起こります。
筋力が低下すると、指を開いたり閉じたりする運動ができなくなります。握力も低下します。
治療方法 初期でしびれや痛みが軽症の場合は、肘を安静にして、 消炎鎮痛薬やビタミンB剤を内服したり、理学療法を行います。保存療法が効かない場合や、筋肉にやせ細りがある場合は手術を行います。
人差し指、中指を中心にしびれと痛み、細かい作業が困難などの症状が出現します。
手の過度の使用、妊娠によるむくみ、骨折や腫瘤による手根管の圧迫、血液透析によるアミロイドという物質の沈着などが原因になります。中年以降の女性に多く起こります。初めは人差し指、中指を中心に親指と薬指の親指側に、しびれと痛みが起こります。これらの症状は朝、目を覚ました時に強く、ひどい時は夜間睡眠中に痛みやしびれで目が覚めます。進行すると親指の付け根の母指球筋(ぼしきゅうきん)という筋肉がやせてきて、細かい作業が困難になります。
治療方法 首の病気による神経の圧迫や、糖尿病神経障害、手指の他の腱鞘炎との鑑別が必要です。しびれや痛みが軽症~中等症の場合は、理学療法や手首を安静に保つための装具を使用したり、ステロイド薬の手根管内注射を行います。内服薬では消炎鎮痛薬などを使用します。これらの保存療法が効かない場合や、筋肉にやせ細りがある場合は手術を行います。親指の付け根の筋肉がやせていれば、手術を含めた早急な治療が必要です。
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